私がしょっちゅう聴いているCDの一つをご紹介。
長ったらしいので途中で「続き」設定させて頂きます^^;
志方あきこ『RAKA』 (○しかた ×しほう)
(HATSで一部試聴出来ます)
かれこれ4年以上もの間、愛して止まない歌姫様。
J-POPとして見ると知名度は低いかもしれませんが、HATSレーベルからのメジャーデビュー以降はゲーム音楽、アルバムリリースなどで活動中です。
基本的に作曲・編曲・ボーカル・コーラス・レコーディング・マスタリング等の作業は全て自分で行っている人で、作詞や演奏者はまた別の人が担当しています。
曲の多くはDTM打ち込み+生楽器で構成していますが、そこに自分の声を何度も録音したテイクを同時に再生する「多重コーラス」を用いるのが大きな特徴です。
もう一つの特徴は、歌詞に多数の言語を用いることでしょうか。
主に日本語・イタリア語・造語が多いのですが、メジャーデビュー以降は更にフランス語、古英語、アムハラ語(エチオピアの公用語)、スワヒリ語、アイヌ語、チベット語なども。
曲の雰囲気によって声質も大きく変わるという、他のアーティストにはあまり見られないものがあるためか好き嫌いがはっきり分かれる傾向にあるようで、「聞き手を選ぶアーティスト」との声もあがっています。
が、私は独創・幻想的な世界観を持つ(と思っている)彼女の曲が大好きなのです。
ちなみに『RAKA』は、葉加瀬太郎が音楽監督を務める「HATS」レーベルからのリリース。
RAKA(ラカ)とはインドの古語・サンスクリット語で“満月の夜”という意味だそうで、収録12曲のほとんどに月という言葉が入っています。
それでは各収録曲、私が感じた印象を書かせて頂くとします。
長ったらしいので途中で「続き」設定させて頂きます^^;
志方あきこ『RAKA』 (○しかた ×しほう)
(HATSで一部試聴出来ます)
かれこれ4年以上もの間、愛して止まない歌姫様。
J-POPとして見ると知名度は低いかもしれませんが、HATSレーベルからのメジャーデビュー以降はゲーム音楽、アルバムリリースなどで活動中です。
基本的に作曲・編曲・ボーカル・コーラス・レコーディング・マスタリング等の作業は全て自分で行っている人で、作詞や演奏者はまた別の人が担当しています。
曲の多くはDTM打ち込み+生楽器で構成していますが、そこに自分の声を何度も録音したテイクを同時に再生する「多重コーラス」を用いるのが大きな特徴です。
もう一つの特徴は、歌詞に多数の言語を用いることでしょうか。
主に日本語・イタリア語・造語が多いのですが、メジャーデビュー以降は更にフランス語、古英語、アムハラ語(エチオピアの公用語)、スワヒリ語、アイヌ語、チベット語なども。
曲の雰囲気によって声質も大きく変わるという、他のアーティストにはあまり見られないものがあるためか好き嫌いがはっきり分かれる傾向にあるようで、「聞き手を選ぶアーティスト」との声もあがっています。
が、私は独創・幻想的な世界観を持つ(と思っている)彼女の曲が大好きなのです。
ちなみに『RAKA』は、葉加瀬太郎が音楽監督を務める「HATS」レーベルからのリリース。
RAKA(ラカ)とはインドの古語・サンスクリット語で“満月の夜”という意味だそうで、収録12曲のほとんどに月という言葉が入っています。
それでは各収録曲、私が感じた印象を書かせて頂くとします。
♪1曲目-大地の鼓動
雷や豪雨の音を用いた、ジャングルないしサバイバルな状態を思わせる曲です。歌は入っていませんが、部分的にコーラスや掛け声などが入っており、雄大な景色と自然の力強さ、脅威などをイメージします。
♪2曲目-金環蝕
日本語の曲。このアルバムで一番好きな曲です。
「大地の鼓動」のエンディングフレーズからそのまま繋がるような形で入りますが、ボーカル・コーラスを始め様々な民族楽器(カリンバ、ディジュリドゥ等)が加わり、躍動感がより一層強まっています。
ちなみに、冒頭のコーラスはスワヒリ語だそうです。
♪3曲目-春告げ~Raggi di primavera~
イタリア語の歌詞、PS2ゲーム『花帰葬』エンディング曲です。
前曲の激しさから一転して春の温かさとやわらかな空気を感じさせ、多重コーラスが主体の美しい曲です。
イタリア語の曲は基本的に、昔から志方さんと共に活動を続けている篠田朋子さんが日本語の歌詞を書き、それを志方さん自身が翻訳しているようです。或いは志方さん自身も作詞に加わっていたり、他にleonnさんという方も作詞に参加されています。
♪4曲目-まほろば
日本語の曲で、和風ポップスといった印象です。自然の奥深さ、儚さを全面に出しつつも、豊かに恵まれた自然の中で生きていく様子を描写しています。
アルバムの冒頭で民族色の濃い曲が続いているので、こういった雅な曲を持ってくるのは正解かもしれませんね。
途中のコーラスにアイヌ語を用いているそうです。
♪5曲目-蒼碧(そうへき)の森
日本語の曲。全体が幻想的な旋律で構成されています。夜の闇に包まれた、人気のない森に宿る精霊の囁きや生命の躍動感を思わせます。レーベルメイトの功刀丈弘氏が演奏するフィドルがまた美しく、音に上手く溶け込んでいます。
♪6曲目-黎明~Aurora~
イタリア語の曲。3曲目の春告げに加え、これもPS2ゲーム『花帰葬』のエンディング曲の一つ。
コーラスが主体となっており、ゆっくりと穏やかに夜が明けていく(=黎明)様子とその美しい光景を音で表現し、歌詞は哀しさを抱きながらも強く生きようとする様子を綴っています。
Io continuero a viver qui, per trasmettere al futuro la prova che tu ci sei stato.
(私はこの地で生きてゆきます 貴方が存在した証を 遠い未来へと繋げるために)
ここにやられました(笑)
♪7曲目-祈り~モンラム~
チベット語の曲。もちろん日本語訳も同時掲載されていますが、原語はまるで楔の記号が羅列されたようにしか見えません(笑)
これまた民族色の濃い曲で、声質も他の曲とは大分違っています。厳か且つ高らかに歌が進み、コーラス、随所に入る鈴の音、エスニック系打楽器のリズミカルな旋律が、大草原の景色を思わせます。
モンラムとは、チベット地方で行われる伝統祭の一つだそうです。
♪8曲目-Luna piena
イタリア語の曲で、全体的にしっとりとした壮大なバラード。Luna pienaとはイタリア語で“満月”。
実は彼女は、以前同じく月をテーマにした「La luna」という曲をライブで披露しています。グイード・メナーシという人の詩を使い、彼女が曲を付けて歌ったもの。La lunaは、あるおじいさんが、ある娘に
Piccina bruna, lo sai perch'è sì pallida la luna?
(栗色の髪の少女よ、月が何故このように蒼白いのか知っていますか?)
・・・と語りかけるところから始まります。残念ながらライブで披露されたのみで、音源化はまだ。
今回のLuna pienaも、La lunaのような儚い幻想的な空気を思わせますが、La lunaとは全く別の印象を与えている感じがします。リュートやオーボエの円やかな調べと多重コーラスが溶け込み、深い闇の中に消えていきそうな哀しさを感じさせながらも壮大に曲が展開していきます。
♪9曲目-うたかたの花
日本語の曲。やや中国風なポップスといった雰囲気で、二胡の旋律がきれいで上手い具合に曲に混ざっています。これも自然の美しさを中心に歌っている曲ではありますが、4曲目の「まほろば」とはまた雰囲気が違います。
「名前もない一輪の 路傍の花になりたい」 ここが好き。
♪10曲目-晴れすぎた空の下で
日本語の曲。「金環蝕」の次に好きです。
リコーダーと弦楽器が中心となって「渇き」の地を表現しているような印象です。歌詞にバッカスやアポロン、デネブなどが登場する所を見ると、神話や戯曲に基づいている部分があるようですが、個人的に曲の雰囲気は何となくアンデス地方っぽいイメージがあります。「私の歌だけでは力が足りない?」 という歌詞が印象的。
♪11曲目-AVE MARIA
イタリア語の曲。元はシューベルトの名曲で、それを志方さん自身がアレンジされたもの。
ヴァイオリンを演奏しているのは何と、あの葉加瀬太郎!色々な意味ですごい、すごすぎる・・・コーラスの厚みといいヴァイオリンの旋律といい、どこまで豪華なのだか。
ちなみに本来の歌詞はドイツ語です。
♪12曲目-謳う丘~EXEC_HARVESTASYA/.~
日本語+ヒュムノス(造)語の曲。
PS2ゲーム『アルトネリコ~世界の終わりで歌い続ける少女~』の主題歌のフルアレンジ版です。作詞・作曲は、同ゲームで音楽プロデュースを勤めた土屋暁氏。
志方さんご本人が「RAKAで一番大変だった曲」とコメントされているだけあり、かなり規模の大きい雰囲気に仕上がっています。
全て一人で歌っているとはとても思えないほど重厚なコーラス、押し寄せる音の波・・・アルバムの締めくくりにふさわしい曲ではないでしょうか。
雷や豪雨の音を用いた、ジャングルないしサバイバルな状態を思わせる曲です。歌は入っていませんが、部分的にコーラスや掛け声などが入っており、雄大な景色と自然の力強さ、脅威などをイメージします。
♪2曲目-金環蝕
日本語の曲。このアルバムで一番好きな曲です。
「大地の鼓動」のエンディングフレーズからそのまま繋がるような形で入りますが、ボーカル・コーラスを始め様々な民族楽器(カリンバ、ディジュリドゥ等)が加わり、躍動感がより一層強まっています。
ちなみに、冒頭のコーラスはスワヒリ語だそうです。
♪3曲目-春告げ~Raggi di primavera~
イタリア語の歌詞、PS2ゲーム『花帰葬』エンディング曲です。
前曲の激しさから一転して春の温かさとやわらかな空気を感じさせ、多重コーラスが主体の美しい曲です。
イタリア語の曲は基本的に、昔から志方さんと共に活動を続けている篠田朋子さんが日本語の歌詞を書き、それを志方さん自身が翻訳しているようです。或いは志方さん自身も作詞に加わっていたり、他にleonnさんという方も作詞に参加されています。
♪4曲目-まほろば
日本語の曲で、和風ポップスといった印象です。自然の奥深さ、儚さを全面に出しつつも、豊かに恵まれた自然の中で生きていく様子を描写しています。
アルバムの冒頭で民族色の濃い曲が続いているので、こういった雅な曲を持ってくるのは正解かもしれませんね。
途中のコーラスにアイヌ語を用いているそうです。
♪5曲目-蒼碧(そうへき)の森
日本語の曲。全体が幻想的な旋律で構成されています。夜の闇に包まれた、人気のない森に宿る精霊の囁きや生命の躍動感を思わせます。レーベルメイトの功刀丈弘氏が演奏するフィドルがまた美しく、音に上手く溶け込んでいます。
♪6曲目-黎明~Aurora~
イタリア語の曲。3曲目の春告げに加え、これもPS2ゲーム『花帰葬』のエンディング曲の一つ。
コーラスが主体となっており、ゆっくりと穏やかに夜が明けていく(=黎明)様子とその美しい光景を音で表現し、歌詞は哀しさを抱きながらも強く生きようとする様子を綴っています。
Io continuero a viver qui, per trasmettere al futuro la prova che tu ci sei stato.
(私はこの地で生きてゆきます 貴方が存在した証を 遠い未来へと繋げるために)
ここにやられました(笑)
♪7曲目-祈り~モンラム~
チベット語の曲。もちろん日本語訳も同時掲載されていますが、原語はまるで楔の記号が羅列されたようにしか見えません(笑)
これまた民族色の濃い曲で、声質も他の曲とは大分違っています。厳か且つ高らかに歌が進み、コーラス、随所に入る鈴の音、エスニック系打楽器のリズミカルな旋律が、大草原の景色を思わせます。
モンラムとは、チベット地方で行われる伝統祭の一つだそうです。
♪8曲目-Luna piena
イタリア語の曲で、全体的にしっとりとした壮大なバラード。Luna pienaとはイタリア語で“満月”。
実は彼女は、以前同じく月をテーマにした「La luna」という曲をライブで披露しています。グイード・メナーシという人の詩を使い、彼女が曲を付けて歌ったもの。La lunaは、あるおじいさんが、ある娘に
Piccina bruna, lo sai perch'è sì pallida la luna?
(栗色の髪の少女よ、月が何故このように蒼白いのか知っていますか?)
・・・と語りかけるところから始まります。残念ながらライブで披露されたのみで、音源化はまだ。
今回のLuna pienaも、La lunaのような儚い幻想的な空気を思わせますが、La lunaとは全く別の印象を与えている感じがします。リュートやオーボエの円やかな調べと多重コーラスが溶け込み、深い闇の中に消えていきそうな哀しさを感じさせながらも壮大に曲が展開していきます。
♪9曲目-うたかたの花
日本語の曲。やや中国風なポップスといった雰囲気で、二胡の旋律がきれいで上手い具合に曲に混ざっています。これも自然の美しさを中心に歌っている曲ではありますが、4曲目の「まほろば」とはまた雰囲気が違います。
「名前もない一輪の 路傍の花になりたい」 ここが好き。
♪10曲目-晴れすぎた空の下で
日本語の曲。「金環蝕」の次に好きです。
リコーダーと弦楽器が中心となって「渇き」の地を表現しているような印象です。歌詞にバッカスやアポロン、デネブなどが登場する所を見ると、神話や戯曲に基づいている部分があるようですが、個人的に曲の雰囲気は何となくアンデス地方っぽいイメージがあります。「私の歌だけでは力が足りない?」 という歌詞が印象的。
♪11曲目-AVE MARIA
イタリア語の曲。元はシューベルトの名曲で、それを志方さん自身がアレンジされたもの。
ヴァイオリンを演奏しているのは何と、あの葉加瀬太郎!色々な意味ですごい、すごすぎる・・・コーラスの厚みといいヴァイオリンの旋律といい、どこまで豪華なのだか。
ちなみに本来の歌詞はドイツ語です。
♪12曲目-謳う丘~EXEC_HARVESTASYA/.~
日本語+ヒュムノス(造)語の曲。
PS2ゲーム『アルトネリコ~世界の終わりで歌い続ける少女~』の主題歌のフルアレンジ版です。作詞・作曲は、同ゲームで音楽プロデュースを勤めた土屋暁氏。
志方さんご本人が「RAKAで一番大変だった曲」とコメントされているだけあり、かなり規模の大きい雰囲気に仕上がっています。
全て一人で歌っているとはとても思えないほど重厚なコーラス、押し寄せる音の波・・・アルバムの締めくくりにふさわしい曲ではないでしょうか。
スポンサーサイト