私が初めて
谷山浩子の音楽に出会ったのは、幼稚園くらいの頃にみんなのうたで流れていた「まっくら森の歌」という曲だった。
ゆったりした暗い旋律に加え、夜なのにどこかふんわりとした優しい雰囲気のある映像が、どういうわけかくっきりと頭に残っていたのをよく覚えている。
実はそれ以降、つい最近まで谷山浩子の曲をぱったりと聴いていなかった。
それだけ幼児時代の自分の頭の中に強く残っていながら、何故聴かなかったのか理由はよくわからないが、ここ最近は彼女の曲を聴かずにはいられないほど好き。
暗くて、陰湿で、悲しくて、怖くて、狂ってて。
そんなある意味“アブノーマル”な音楽好きな私に、彼女の曲はもってこいなのだ。
現在手元にある彼女のリリースCDは6枚。店頭ではあまり見かけないが、Amazonで探すとえらい沢山! さすがに全部コンプリートする余裕はないが、レコードショップサイトで試聴出来るものはある。
そんなわけで、お気に入りの谷山CDをご紹介。
このアルバムで一番好きな曲は、3曲目の「意味なしアリス」。曲名そのまま、本当に意味のない、わけのわからない世界。チシャ猫や芋虫が登場してアリスワールド満載かと思いきや、アリスがキノコの上に座ったまま2100万年が経過したり、公爵夫人が頭から鍋の中にぶち込まれて煮込まれたりと、有り得ない・意味不明・グロテスク。
それがたまらなく好きな私は、他人から見ればかなりの変わり者に映っていることだろう(苦笑)
ベストアルバム・第3弾。絵本タッチなジャケットイラストもお気に入り。
手嶌葵が歌う、ゲド戦記の主題歌「テルーの唄」をプロデュースしたのは谷山浩子。吾郎サンが歌詞を真似しちゃったのが残念だけども・・・
実は15曲目の「王国」も、ゲド戦記をモチーフにした歌だそうな。他にも、13曲目の「カイの迷宮」はアンデルセンの『雪の女王』がモチーフ、など。(雪の女王は以前NHKでやってたね〜)
私自身が民族系の曲調を好むのもあってか、このアルバムの中では2曲目の「風のたてがみ」が特に好き。元々この曲が収録されているのは「漂流楽団」というアルバムらしいが、残念ながらそれは持っていない。
満月ポトフー、ドッペル玄関、七角錐の少女、ハートのジャックがパイとった、
悲しみの時計少女、手品師の心臓、おはようございますの帽子屋さん、空からマリカが
・・・など、かなり奇抜で変わった曲名が多く、そこで惹かれる部分もあったりする。
話は反れるが、まっくら森の歌に限らずあの頃のみんなのうたは、「キャベツUFO」、「コンピューターおばあちゃん」、「こだぬきポンポ」、「メトロポリタン美術館」、どれも子供ながらに大好きだった。
今でも時々無性に聴きたくなる時がある。
つい最近、FMラジオでコンピューターおばあちゃんが流れ、えらく懐かしさを覚えた。
余談だが、コンピューターおばあちゃんをプロデュースしたのは坂本龍一だと、ある知人から知らされてびっくりした。
意外なところで、日本国内における電子音楽の先駆者の話がこぼれるとは思わなんだ。
そう言われてみればあの曲は、確かにYMOを連想させる80年代特有の“どこかチープな電子音”だなぁ。